[あの日シュクルの行方が分からなくなって、
涙ながらに怒るボクに
シュクルは本気で反省したみたいだったけど。>>259
あの時憤ってたのは、半分はボク自身に対してだった。
どうして気づかなかったんだろう。
誰かが寂しくないようにって寄り添える優しさは、
その人自身が孤独の痛みを知ってるからだってこと。
シュクルが家出の理由、
話してくれたかどうかは分からないけど。
ボクはその後も心配して、飴を貰うのを口実に
ちょくちょく彼女の所に顔を出したし。
うちの工房に年の近い村の子たち集めて
サプライズパーティしよ!なんて企画したりしたっけな。
彼女にもどうか「寂しくない魔法」がかかればいい。
いつも貰ってばかりなんだから、これくらいは、ね。**]