[そして志真はひとり、あの時の自分の行動>>264を振り返ります。]
(……なんで、触りたくなかったんだろう)
[途中からの驚きぶりは兎も角として(※その訳は流石にもう志真にも解っていました)、見知らぬ人間に対して物怖じする素振りもなく視線を寄せていたその少女。>>238
それがまだ“怖い目”を知らない若さや初心さからか、というのはよくよく考えればわかることでしたが……それがあの時の自分の咄嗟の躊躇の訳だとはどうにも思えなかったのです。]
(イヤな感じがした訳でも、ないんだけどな)
[志真はそう不思議に思いましたが……だからこそ、だったのかもしれません。
特に何も深く考えることなく、無意識のうちに彼女の「友になりたい」と思い。>>72>>195
それを望めばこそ、形にならない“何か”もまた、無意識に浮かんでいたのでしょう。>>2:182]