― 回想:かつての夜雀亭で ―
[それは、何時だったか。
時期は忘れたが、自分が興味本位で「リベリオンマウス」に侵入した後の話であることは間違いない。
夜雀亭で食事と支払い終えた後、店内でクダを撒く男の声を耳にする。>>149>>150>>151
反射的にそちらを向けば、黒髪の男が目に入った。]
(……あれは多分、リベリオンマウス所属の、)
[その顔に見覚えがあったのは、組織の端末からかすめ取ったのが所属者リストの一部であったから。
情報がどう、とか愚痴をこぼしているのは、自分の一時的な好奇心が原因なのかもしれない。
踏み込んだ際の足跡は残して居ない。
だから、あのアクセスを自分と証明することは誰にも出来ないだろう。
故に、]