……。
[窓の外を眺める。
宛てがわれた部屋は2階だった。
陽光の差し込む大きな窓にはしっかりした鍵がかかっており、問題なく内側から開けることを許されていた。
広い空。見慣れぬ景色。あと、それよりも。
排水のための管のようなものが近くの壁を走っているのと、自分なら壊さずに足をかけられそうなのを頭に入れる。
迷惑をかけないとは、言った気がする。
でも約束まではしていない。
長くゆるやかに続く迷惑か、短く終わる大きな迷惑か。]
だめだ、ねむい。
[耐えきれそうになかった。
ふわふわの布団がすぐそばにあるのだもの。]