[舞台の幕が降りるのを見ながら、 興奮したように赤い顔は見えなくなるまで 笑顔だったけれど。 見えなくなれば少し放心状態のように 表情が抜け落ちていた。 聴こえていただろうか。 彼女に、シマ ──── シマエナガに>>267 数いるファンの一人だからと 名乗った名前を覚えられなくても仕方ない。 けれど、約束してくれたから>>266 覚えてくれていると信じて。]