昔から家族にも呆れられるくらい、
一つのことに夢中になったらそれしか見えないタチでな。
自分の故郷の話に焦がれてからは、
それにばかり夢中になって実際に何日もかけて赴いて…
大人になって仕事にまでしてしまった。
そんな私が、初めて君という女性に恋をしたのだ。
…厄介だろう?
こうなってしまってはもう、君以外目に入らないし…
心も移らなければ、冷める事も考えにくい。
[ きっと、想いを伝えられて尚
彼女の心には不安が巣食っているだろうから。
それを少しでも拭えたらいいと、
私の厄介さを笑って口にする。 ]