裏通り:工場近く、オーネストと
[此方からの正直な自己紹介に対し、相手がまず示したのはリリオ・カサ・ブランカへの反応
>>270。
新興国家「穴掘り帝国」には心当たりがなさそうだったが(これは後の彼の問いかけでも明らかとなる)、中立組織リリオの知名度は流石といったところか。
少し驚いた顔でリリオの名を繰り返す男に、「フアナ」だったオクリビは、「ええ」と確りと頷いてみせた。]
正直者―――、ですか。
その自覚があるだけ、貴方は愚かではないのでしょうね。
[「リベリオン」筋の工場近くにいる男からのこの単語には、少しだけ記憶の中に引っかかりを得たが、この時は一旦置いておく。
馬鹿ではない彼がつい先ほど、「正直者が馬鹿を見る」目に遭っていたことは知らぬまま。
カタナの構えは一応そのままにしながら、続けられた問いに答えていく。]