[ギルド傍の宿舎から出れば自分の住処に戻るだけだ。
それなりによい治安であるこの都からも多少ずれてしまえばより醜悪さの際立つ昏さと悪臭のある通り]
ややこしそうなの引き受けちまったなぁ。
[出会った当初はといえば、逃げている姿からだ。力強くなく頼りない姿であった。
いきなりわけのわからないところにやってきたから逃げた、というわけでもない。
信頼できるものではないのもそうだろうし、シンプルに男も嫌いなのだろうが、そんなことはどうでもいい。
計画もなく刹那的でいて無頓着で、つまりは……なぁ。]
オラ、来たぞ。
[怪しげな露店商人のもとに...は訪れたのであった*]