― 甲板:ハリコと ―[だってハリコ、貴女からの手紙だもの。諦めるなんて事、出来なかったわ。手紙をもぎ取れたことを褒められれば、心の中が満足感で満たされる。けれどそれと同時、不安な物がジワリと広がり、わたしはまた少し怖くなった。その正体が、怒りのままに看守を殺した事と言うのには、気付かない振りをして。>>155>>156>>157]