現在、厨房への道程
[バレンスの示したルートを忠実にケンチクがなぞっていく。
その案内についていけばやがて辿り着くのは下水道。
>>243 道中では、壁を掘って抜け道を作り出したのだろう脱走者が力尽きたのか、骨が転がっていたり、
先住民が天井に張り付いていてケンチクが悲鳴をあげたかもしれない。
その都度、本当に護られるべきは彼じゃないのだろうか、なんて事を思いながら露払いをしてくれる義父の父に隠れて実際に見る事のなかった義父の格好いい所を観戦していただろう。
やがて、厨房へと辿り着けば、その惨劇の跡に小さく息を呑む。]