愛に溶けた者たち
[私は義父の気遣いに微笑みを浮かべて大丈夫だと伝えた。
>>269]
こう言ったらお義父さんは悲しむかもしれないけど、血は慣れてるのよ。
それに……きっと、これはルミの愛の証なのよ。
[一瞬だけ離れる許可を得れば、爆発の衝撃で何人もの死体が転がる内の一人に近づく。
>>8 丁寧に殺害されていたから、それがルミの仕業である事を確認して心の中で(
ルミに愛されてほんの少しだけ、羨ましいのよ)と呟く。
そして周りを見渡して少なくともこの場で彼女が死んでは居ない事を確認して、ほっとすれば、待たせていたであろう義父の元へと戻り、改めて厨房の壁に空いた穴を見やった。*]