呪術師の家
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>>267賑やかな広場を抜けて、向かう道は私もよく知っている。ライトに守り神なんて言い方で重圧を与えてないかって、勝手に心配していた頃によく通った道だから。
昨日だってここを通ってライトに会いに行った。
でもよく知っているのは扉の前まで。
その中は、全く知らない世界だった。
ここまで来てしまっていていまさら遅いかもしれないけど、ライトが言い淀んでいるのを見てしまったら。これ以上は無理に、って言いそうになってしまう。
ちょうどその時に、繋がっていなかった手もライトの手と重なった。]