[ 道中はきっと無言を貫いた。 話したいと言っておいて何なんだと思われただろうか。 ……いや、無視しているわけじゃないんだ。 ただ──何から話せばいいか、分からなくて。 食堂に入れば。 私は患部を刺激しないよう、王へ一度だけ礼をして 話し合う二人が視界から外れない程度、 互いを見張れるような位置の席へ君を案内しよう。 ] アマノ ……いや。研究者殿と呼ばれる方が良いか?[ 少将殿の共有事項で呼ばれていた呼称を思い出し 冗談めかしてそう言いながら、私は。 ]