[ やさしく声を掛けてくれた黒髪の青年とその成れの果てを呆然と見つめる弟の姿を。見ていられなくて思わず駆け寄った ] あの、これ!! 昨日オニーさんにパンを貰って、 それでお礼がしたくて。 だから、受け取って欲しい。[ 道ばたの花を差し出した突然何だ、と思われたかもしれないけれどこれ以上無惨な朱を彼の目に触れさせたくも無かったんだ ** ]