幼馴染と"ジジ"の言伝
["ジジ"は優しい人だったけれど時に厳しい人だった。
両親が幼い頃からいなかったから親代わりということもあったのだろう。
ご存じの通り自分の両親は都会で生計を立てているらしいとは"ジジ"から聞いた話であり、多忙で村には戻ってこずに養育費を送ってきてくれている。
小さい頃は"ジジ"と一緒か遊んでくれる幼馴染の後をついてまわっていた。
"ジジ"が亡くなる前の言伝はいくつかあり自分にあてた言葉の他にはあれに必要なものはあの子に聞きなという類のものがあった。
花やハーブで必要なことはフローラに。
>>238自分の知らない"ジジ"とフローラの交流の中で伝えられたこと。
『赤いガーベラ』が必要であるとわかったのは花が届けられてからだった。
『赤』の意味は知っていても『ガーベラ』の意味は知らなかったから
>>239教えてもらった時は思わず納得してしまい、ああ、と口を開けてこくこくと首を縦に振るしかできなかった。
多分、人に頼ることを覚えて独りで生きずに村の一員になりなさいとかそんな感じだったのだろう]