[揃いの黒髪は兄は血と肉の混ぜ合わされたものに己の者は白と黒の無残な斑に変わり。兄であったものが、ただの物になってあっけなく処分されていく光景をじっとじっと、ずっと 視界に映るのは赤ばかりであったのにそこに1つだけ横切る違う、色>>286小さな子供。昨日自分の分のパンを渡したと言っていたちいさな子?ゆるり、と緑の目を向ける。兄が物言わぬ肉塊になったのに涙すら零れない薄情な弟は、それを見る。差し出された花を。]