— 中心部 —
きっと、皆さんもそう思ってらっしゃると思うんです。
言葉はなくとも、———いえ もしかしたら別の形でお伝えされているかも。
それこそ、感謝の言葉ですとか。
[村で行き交うありがとう≠フ五文字、互いに助け合う村の人々だからこそ自身ができないことや助けへの感謝———敬意を惜しまないからこそだろう。多くの人が行き交うも何処か距離感の在る場所で生まれ育った身だからこそ、余計そう思うのかもしれない。彼からのお礼の言葉からも、然り。>>229言葉に潜む優しさが、温かい。]
ええ、……頑張ってくださいね。
[彼の言葉に、此方も強く頷きを一つ入れる。彼の手から作り出される首飾り、———どのようなモチーフを相手と重ねるのだろうか。それとも、思い描く構想はもうできているのだろうか。思案からの呟きを耳に入れながら ………完成したものが、見てみたくなりますね。≠ニぽつりと漏れた。彼にとって渡す相手が決まっているのなら、不躾な願いだろう。その方に渡す前に見てみたい、だなんて。]