[“愛と救いの手”の噂を聞きつけたアレッキーノであれば、“成金趣味”の意味はおそらく察している筈。その上で、この“悪”を善だと彼は言ってのけた!>>260]
…………あたしの“趣味”なんて嫌いそうな、
真っすぐで真面目な人も、ここにはいるけれど。
[バレンスの名前まではこの時はっきりとは挙げなかったが、暗に規律を守る囚人も収監されているのだと告げる。もっともアレッキーノも収監から日を経て、“規律に厳しい囚人”の存在を把握してはいたかもしれなかったが。
そんな彼女にも“柔軟な考え方”>>14がある、とまではハリコは思わぬまま]
それでも、「使えるものは使って」いくわ。
他の子たちの道も切り拓いていくために、ね。
[こう告げて笑ってみせたのは、彼が思う「尊いもの」の評を受け入れた、ということだ。]