[ 吸血鬼の贄となったアイツを可哀想だとおもった。 友である俺が代われるのならと 助けに行った結果、 俺が吸血鬼となり友は激昂した。 友は吸血鬼になりたかったのだ。 余程悔しかったのだろう。 友からの言葉の棘が俺の心に穴を開けていった。 どれだけ謝っても 俺が吸血鬼となりアイツは人間のままだ。 起きた事実は変わらない。変えることはできない。 吸血鬼になってみせると 俺の元から去った友は死んだと伝え聞いた。 ]