[別れ際に差し出したルリビタキのバッジを、ラピスは受け取ってくれた。>>274
お礼の言葉に対してサムズアップを見せながら、通信機の使用法を言い添える。]
そうそう、マイクに向けて喋るみたいに
この可愛い小鳥さんに呼びかければ、
そのままその声を小鳥さんが私に届けてくれるぞ〜。
[なおこの使用法は、ヘローがたった今考えたものである。夢の中なので、思い付きだってちゃんと具現化できる筈だ。きっと。
機械に関するこうした説明をしている時のヘローの声色も、「たのしさ」を滲ませたもの。
現実のヘロンの日常でのそれには演技が混ざることもあるが、この時の口ぶりは、楽しさが素直に載ったものだ。]
しかしラピスも、「かわいい」って感じてくれたか〜。
良かったな〜小鳥さん!
[なんておどけてみせたりもしながら、「たのしい」以外の感情の言葉をここでラピスの口から聞けたことに、自然と喜色を声に滲ませていた。
そんな、瑠璃色の瞳の「友達」に見送られる前のひととき。**]