[ 零れた言葉もあの日の痛々しいまでの微笑みも、 感情に溢れた君の顔、今になっても思い出せるよ。>>271 仲の良い兄弟だった君たちには分からないんだろう。 私が弟を密告した、その理由なんて。 君が「いてくれてありがとう」と紡ぎ、支えにしていた あの子はこの世にもういない。 王への囁きひとつで、この世から"消せて"しまった。 だって、あの子ばかり狡いじゃない。 ]