確かに私の胸の中には、永遠にドロシーがいます。 でも彼女はもう、思い出の中にしかいてくれないんです。 温もりを与えてははくれないんです…。 ドロシーもきっと、私が一歩踏み出すことを 喜んでくれると思います。[亡くなる直前まで私の行く末を案じてくれたドロシーは、私がずっと亡き妻に囚われているのを望みはしないだろう。私が彼女の幸せを願ったように、彼女もきっと。抱き締める腕に力を込めた。決して離さないように。大切な大切な人を、その想いを全部逃がさぬように。]