[彼の感想を聞いた後は、これからの事をじっくりと話す為に目線を合わせてくれる義父。>>109
いつも気を遣ってくれるその温かさに、にこりと微笑み返せば、彼の言葉に耳を傾ける。
まずは当座の活動場所について。そして、"新しい名前"について聞けば喜びを滲ませて。]
ええ、お義父さんが決めた事に従うのよ。
広いアジトでも、狭いアジトでも平気なのよっ!
一緒に居られるなら、何処でも私は大丈夫なのよ。
"名前"……ラヴィって名乗っても、よくなるのよ?
……うん、ほんの少しだけ寂しいけど、それで"フィア"が無くなる訳じゃないから、大丈夫なのよ。
[最後に、改めて紡がれるそれは、私達が親子となったあの日と同じ約束の言葉。>>1:358 >>110
でも、あの時とは違う、互いに救いを求める後ろ向きな約束ではなく。]
──ええ、勿論なのよ。
お義父さんが、私を救ってくれたように、私もお義父さんを救ってみせるのよ。
[互いの未来の為に、恭しく差し出されたその手を取った。]