[この時ハリコが浮かべてしまった表情を見ることができたのは、檻に身を寄せて囁いていた“悪の星屑”だけの筈だ。]……、折角のお誘いに取り乱しちゃって、失礼したわ、ミスター・アレッキーノ。ええ。あたしも、楽しみにしている。[そんなハリコは、良き夫であり父であり――“こんな我輩”でもあるその“ワル”のエスコートの手を取り続けることにしたのだ。]