『 あァ、の、リーダー。アマノさん。 これ…使え、マス、かねえ… 』 [ 一人の老人が、なにか大きな袋を ズルズルと、集会所の奥から持ち運んでくる。 『 ワシの息子が、軍に入ってた時に 献上されたもの…だった、らしいのですが。 息子も居なくなってしまいましてねえ…。 ワシにはもうただのガラクタで。 』 そういって、しゃがれて悲しみに満ちた声で、 覆っている布を外せば、 中から出てきたのは >>0:105王御用達の乗り物 ──の、錆びて綻びかけているものだった。 ]