星狩りの国-暁の街-

26 ― 境界の先への手紙 ―


疼躊化葬 コルデリア



 「 あ、──── 」


 ベッドから立ち上がって、玄関に向かおう。
 そうして身体を起こそうとして、転ぶ。
 ずっと寝ていた身体の筋力は落ちきっている。

 立って歩く力もほとんどない。
 肩で息をしながら、ぜえ、はあと呼吸をしている。

 玄関の外にいたならば、きっと、
 中でなにかが倒れたような物音だけは聞こえるだろう。
  

(299) uiro 2024/10/02(Wed) 23:35:56

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