[彼女もまた、違う形で私に温かい気持ちを与えてくれた大切な人だから。
私は、私に愛を与えてくれた人達を失いたくなかった。
──沢山、謝りたい言葉があった。
ピクニックについていかなかったのに、ここに居てごめんなさいと。
船を降りてあなたを迎えに行く勇気が足りなくてごめんなさいと。
──笑顔でお別れって言ったのに、護れなくてごめんなさいと。
それなのに、]
……ごめ、なさい……っ
[胸がつかえてしまって紡げたのは、かろうじて謝罪の言葉だけ。
彼女の反応が怖い、彼女の言葉を聞くのが怖い。
拒絶されるのが怖くて、臆病になっていた私は身体を震えさせながら、彼女の言葉を待った。*]