― 回想:オーネストと言う男と、夜雀亭で ―
[そりゃあ、幹部だもの。そのうえトループ中をフラフラほっつき歩いている為、面はきっちり割れている。>>282
不審者な自分が男の傍から去って約30秒。
男が立ち上がり、店の外まで飛び出すのに後数秒。
その頃には自分は既に、表通りから逸れていて(とは言っても、夜雀亭の近くの道を曲がっただけだが)
開いた扉の音と、大きくなった店内の騒めきを聞いただろう。>>283]
……バレたかな?
[まあ、バレても良いのだけれど。
でなければ声をかけたりしない。その後は、上機嫌のまま裏路地へ消えた。
そのすぐ後ぐらいか、リベリオンマウスからの警戒度が上がったのは。>>284
無論『何故』そうなったかの捜査が夜の女王内で行われた結果、自身の単独行動が原因であると早々にバレ、公爵からお𠮟りを受けたのはまた別の話。*]