[そして白薔薇は『100%LOVE』を踊ってくれたわんこに――今度はちゃんと初めから自分の正体を伝える形で、言葉と笑顔を添えました。]
君も、君の主人も、ツバサ様を愛していたんだな。
私はツバサ様ではないただの白薔薇だが、
まるで自分のことのように、嬉しい。
[ツバサ様の姿と声を得てツバサを名乗る白薔薇は、けれども持ち主だった女の子のように「ツバサ様以外が踊っても」なんて冷淡な感想を言ったりはしません。
この場で踊ってみせてくれたことを、素直に喜ぶのです。
そして相手が犬だろうと感じたからこそ、白薔薇にも想像できた「ご主人」のことをも添えながら。*]