まいったな
[彼がこちらにカクテルを滑らせる。
そして、一緒に向けられた言葉>>298に思わず前髪を掻いて呟いた。
どうやら、自分の考えはそれなりに彼にはお見通しらしい。]
あんたもな、パパ
良い旅を
[うまく手元に収まったカクテルを、彼に向かって軽く持ち上げそう言った。
暫くの後、ツァリーヌの手元には、バーテンダーから小さな燻製ナッツの盛り合わせが届けられるだろう。
カクテルのお返しだ。
そのまま少し離れた場所で、お互い何かを思って飲み続け、彼が席を立った暫くの後、自分も席を立っただろう。]**