[俺を見くびっては困る。
俺が今まで割った食器の数は58個だ。
決してふざけているわけではないけれど、
知り合いが来店すれば長話をし始めるし、
味見と称してつまみ食いだってする。
覚えだってちょっと悪い。
長い呪文を錬成された日には世界の終りのような顔をする。
それでも解雇されていないのは、
偏に愛嬌のおかげといえるだろうか。
それとも境遇に対する情けだったろうか。
流石に弁償しろと言われた時は半泣きだったが。
その時はダメ元でダアトの所に割れた食器を
持っていったりしたもんだ。
そんな俺よりかは、プラミアの評価の方が
確実に上だろうさ。]