[レオーネくんの話題になれば、機械の合成音は弾んでいたものの……。
“バンドマンのような恰好”について問われたならば、淡々とした調子に変わった声で、こう答えていただろう。]
私のこれは、まあ、私服だよ。
外の世界の住民にしてみれば、
君が言う通り、バンドマンの舞台衣装っぽいらしいな。
別に私は音楽をやっている訳じゃないんだが……。
[ここでヘローは「リージョン」と発音するが、「世界」という意味合いであると不思議と判るかもしれない。
付け加えると、この時のヘローは、この夢の遊園地も相手の出身地も、自分の出身である”混沌”>>21とは全く異なる世界線である可能性を全く考えていない。]
私の住む国では、こういう恰好以外で
国民が表に出ることは許されない。
今の君くらいの服装だと、最悪、逮捕される。