―― 船を降りた一日目の話 ――
[船が港に到着し、皆に思い思いの別れを告げた後。
アレッキーノはラビィの手を引き街を歩く。
何故か女性からの視線は多かった>>256が、皆、手を繋いで歩くラビィを見れば少し残念そうな顔で視線を逸らして通り過ぎていく。
そうして”秘密のアジト”へ帰り着く。
そこは裏社会の人間も多い訳ありの区画。
かの九龍城曰く様々な住居が入り乱れ警察の目も届きにくい。
もし見つかっても入り組んだ地形を生かしての逃亡も安易な場所だ。
その住宅街の一角にアレッキーノのアジトはあった。
アパートの鍵を開ければラビィを中に案内する]
ここがしばらく暮らす家だよ。
あー……、ちょっと散らかってるけど。
[と、申し訳なさそうに頭をかきつつラビィに詫びる]