[そうして始まる長い、長い掃除の時間。
看守は見せしめのようにゆっくりゆっくり掃除で体力を消耗させながら広い監獄の中を歩いていく。
自分はそれに哀れそうにひぃひぃ言いながらモップがけを続ける。
その途中で誰かと話す機会があったかは分からない、が。
自分はさも体力の限界のごとくモップを杖に喘ぎながら。
加虐心を煽る眼差しで看守を見上げ]
はぁ……、はぁ……、もう、もぅ限界で、す……。
お願いします。特別独房地帯の清掃は、もう……、
うぐっ!? 分かりました! やります!
[口答えをする度に飛ぶ鞭に大げさに驚きつつ。
内心では――……]