[そうして食事が終われば眠る時間だ。
アレッキーノはラビィにシングルベッドを譲れば、
自分はその下の地面に簡易マットを敷いて横になろう。
……そうして、夜の静寂の中。
ぽつりぽつりと自分の身の上を話そうか。
自分には愛した妻子がいた事。
その妻子が身勝手な強盗に理不尽に命を奪われた事。
狂った自分は裏稼業を始め、極悪人への復讐代行をしているのだ、と]
……寝物語には重すぎる話だったな。
悪い、だがそれでもラビィに聞いてもらいたかったんだ。
私という狂った男の他愛ない身の上話を。
[少し寂し気にそう語りつつ、ラビィの頭を優しく撫でながらラビィが眠るまではそうして傍で見守っていようか]