>>287
知らないと知って新鮮な場所に飛び込める君を賞賛するよ、僕は。へへ〜、可愛いなあ、うんうん。
ん?さっきの話?そうだね。この世には100年に一度咲く花というものがあってね。見た目はトゲもあって強いのだけど、花言葉は「繊細」。数十年かけて一度だけ咲いて、そして枯れるからそんな花言葉になったんだ。僕が産まれる前からこの世に在り、そんな一生を迎える花を見ていると自分の人生について思うところもあるね。悪魔の地もね、それこそ科学的には説明がついているのだけど、現地では悪魔が悪さをしていて新しい生命が生まれないのだとまことしやかに言われているよ。ふふ、予定が合うなら近々一緒に教会に行こうか。アレクシスと一緒なら僕も新しい発見がありそうだ。
うん、僕は買出し班のつもり。
(料理に立候補する面々を見て、ふっと吹き出し)
あはは、人気者じゃないか、アレクシス。皆が手を貸してくれるよ。存分に好きなものを作って欲しいな。
うん、名刺おまけだから大丈夫だよ。連絡先を交換しよう。
(端末を操作して、アレクシスの連絡先を登録する。「よろしくね」。少し考える素振りをして真っ直ぐに地平線が伸びる草原の写真をペタり)