――……。[そうして、またひとりになって。カメラは再び少女の背中を映す。>>129いち、にい、さん。時間にすればその程度の短い間。鉛筆を持ち上げることもなく少女は目の前を見つめ、クロッキー帳を席に置くと画面の外へと消えていく。お菓子を取る部員たちに混じったのだろう。台詞とも言えない談笑が誰もいなくなった世界を彩った。]