[これは事案じゃないよな? とスタッフに目配せしたけど、サムズアップを返されたのでとりあえず大丈夫そうだ。
イノリくんがその手を取るか取らないか、いずれにせよ正門をくぐる際に、ふと思った事を伝える。 ]
それにしても、その様子だとここが夢の遊園地以上の事は知らなさそうだね。
マスコットのレオーネさんから聞いたんだけどね、こういう事も出来るらしいよ。
[言いながら、軽く羽織れるアウターパーカーを想像してみる。
程なくしてふわりと手元に現れる上着をイノリくんの肩に掛けようとしながら話を続ける。
この子の格好は目を引くだろうという懸念から、まずは遊園地に合った服装に変えて貰うのが最優先事項かと思った故の行動。 ]
折角の遊園地だし、外着に着替えるのもありかも知れないぜ?
お節介かも知れないけどね。
[想像力で魔法使いの真似事をしながらイノリくんの反応を待つ。
そう言えばカメラにも興味深々だったなあ。 *]