―― とある日・海辺の病院 ――
[妹の体調が安定している日にサンシアを病室に招待する。
妹はベッドから身を起こし身なりを整えた姿でサンシアに丁寧に頭を下げた。
『おね…、姉から話をきいています。
私を助けるために尽力してくださって感謝します。
本当にありがとうございました』
アタイといる時より緊張した面持ちの妹。
それでも、どこか晴れやかな顔でサンシアを見て。
『姉と友達になってくださってありがとうございます。
……あの、正直とても驚きました。
姉がこんな風に誰かに頼る事ってありませんでしたから。
サンシアさんが姉のヒーローになってくれたんですね。
すごいなぁ……、あ、じゃなっくて!か、感謝します!』
最後に幼く尊敬の念を滲ませた言葉を零しつつ、
妹はそうやって初対面の時は努めて礼儀正しい態度と言葉遣いでサンシアを歓迎しただろう]