一時帰還した「国民第一号」は
[早速、肩の裂け痕のことを「女王」から盛大に突っ込まれた
>>263。
ズィーが此方に駆け寄ってきてから、その掌が真っ赤なことに漸く気づいた訳だが、彼女の調子からすれば特に負傷があった訳ではなさそうとは判断した。
「一体何があった」とここでズィーに問うには、己の状態の方が明らかに「一体何があった」すぎたため、この問いはここでは発されぬまま]
………、そうね。
[「立つなら、怪我しねぇステージがいいべ」
>>264。
プンプンする少女のその言葉を記憶に収めながら、機械の女は目を伏したまま、小さくごちる。
まるで「怒られてしょげている子供」のような素振りにもなってしまったが、この時は「怒られた」というより、アイドルとしての己への願いを伝えられたような気がして――]