―超特急便の宛先>>211―
・・・・・・そう、良き隣人さん、の、ね?
いたずらにしては、大胆ね?
[自身に対する土下座でないとしたら、それはそれで。
悩んだあげく、無言で笑顔を向けた。もしかすると上手く笑えてなかったかも知れないが。]
うふふ、マストちゃんも。
大切なものも、イノリちゃんも見つけられて良かった。
私の方は、これ。ね。
[黒い装丁に、多数の紙が継がれたノートを取り出し、開く。]
このページね。あまり字は綺麗ではないけれど、読めるかしら。
[写真のことは、触れないでおく。また、仮に現像して貰っても帰るときにどうなるか、と考えると。サロンでの約束事は表向き反故にしたくない。・・・・・・もしかすると、これも幻視によってお見通しかも知れないが、そうだとしても、このお気に入りだけならば何も言ってこないということ。
目の前の彼が気を遣わないよう、ノートの方に注目を。]