[怪訝な顔をされた時、密やかに少年の鼓動は跳ねていた。>>320しかし何事もないように振る舞われると、内心も知らずに安心してそのことを忘れてしまう。現実では世話を焼いてくれる年上に懐いている少年は、大人に物怖じしない以外充分に幼い子供だった。]大人は凄いなぁ[故に頬を掻いての言葉にだって、そんな風に賞賛を述べるばかり。>>321そんな風に相手の思慮を全ては汲み取れないまま、話は進んでいった。]