うん、そう。 あの頃、フローラと一緒に本を読んだり、 フローラが楽しそうに僕の話を聞いてくれたりしたことも もっと学んでみたいって切欠になったと思う。[ だから、君が魔法史とか興味を持ってくれたのなら、 いくらでも、講義をすることはできると思う。] …今の僕があるのも、フローラ、君のおかげだよ。 そう、“ジジ”はフローラにも自分の知識を託していたんだね。植物の根が地中で広がっていくように、根付いていくのかな。[それから、庭を案内する、という約束に破顔して頷いた。]