[ その時、私は反射的に立ち上がった。>>254
王に声を掛けられたと知った瞬間、
側近として、王を愛している民のひとりとして
投げられた言葉へ、肩の痛みも気にせず
跪いて臣下の姿勢を取り、頭を下げた。 ]
申し訳御座いません、王。
反乱……いえ、クズリとの交渉の結果は存じています。
銃を持ち出したのは私で、
……彼にナイフを取り出させたのも私です。
ご配慮、痛み入ります……我が王
[ 罪には問わないと王が言ったなら、僅かに安堵して。
同時に貴方が変わったことを確かに識った。
以前なら、今ここで、頭を撃ち抜いていただろう。 ]