― 中央表通り:洋菓子店の前 ―
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そのような事が過去何度もあったのだが、現在居るのは表通り。「BloodSun」や他組織の連中も此処でドンパチする気は無いだろうと、のんびり過ごさせて頂いている。
まさかボス本人に見られているとは夢にも思わないが、監視位は居てもいいか。
自身の真っ赤な服は、表通りでもそれなりと目立つ。
最初から隠れる気がさっぱりない、と言うのもあるのだが。
パウンドケーキを食べ終われば、指についた欠片をぺろりとなめ上げ、暫し思案。
店の外に出された立て看板の文字を書き換えようと、外に出てきた洋菓子店の店員を呼び止め幾つかのやり取りの後、金を渡す。
暫く待った後ベンチに運ばれてきたのは、シュークリームとエクレアが其々5つずつ。
そう、オヤツのおかわりである!!
まさか宿敵に見られているなんてそんなそんな〜。
笑顔でそれを頬張り、至福の一時を過ごして居た。
もし自分を監視している何者かが顔を出すなら、やあと朗らかな挨拶を投げかけただろうが――、
このような関係を承知した上で出て来るなんて、それはそれで面白いね!*]