[さて、何故このような“拷問”が行われたかというと、今日のハリコには刑務作業が特になかったから。いわゆる労働者の休日というやつである。
とはいえその休日が終日自由時間という訳でもないのが、塀の外の労働者との違いか。
今の時間帯は、ハリコには、牢の外への外出は認められていない(ただし看守にカネを握らせた場合はこの限りではない)
そしてこの牢の中に本は無い。画材もない。針と糸もない(針も糸も容易く凶器に転用できる)。何もしないか寝る以外に、やることなんて何もない。
そんな監禁時間の最中、その清掃担当員>>317>>318>>319は、ハリコの牢の前に姿を現していた。]
……………、
[何もやることがない……とはいえ、たまたま通りかかった誰か(看守・囚人問わず)との鉄格子越しの会話を禁じられている訳でもない。もし囚人同士で何かあれば、その時の監視員が対応することになっている。]