ああ、コルデリアと、美術家の友との間に、実際のところ何があったのかは判りやしない。
友がこの小惑星を出る前のこと。友との別れ際のこと。別れてからのこと――相手の居所も知れないくらいに疎遠になっていること。
あの美術家とただのビジネス上の付き合いだった俺も、まだ、あの絵描きの心の深い部分まで零されちゃあいない、けれど。
それでも、このくらいは、言いたくもなったんだよ。
「アンタのご友人だって、そうだろうさ!
……実際のアンタらの事情は知らないがッ、
互いに言葉を繋げば、想いを、繋げば、
手を伸ばしてみりゃ、変わることもあるだろッ!」