……たしかにこういうときの挨拶の仕方は、わからないな。
案外難しい。
[窓枠によりかかりつつも、ううう…と涙を流しつつも
男はそれでも話を続ける。自分語りばかりしていて実は申し訳なかったのだ。一応]
君にもご愁傷さまと言いたいところだが、
僕はまだ君のことを何も知らないから、なんとも言えないな。
……おつかれさま?なのかもしれないし
よく頑張ったな!なのかもしれないし……
なんて無茶をしたんだ!なのかもしれないし…
だから、君のことが知りたいな。
雪だるまが作れなかった君が、どんな人なのか。
僕は、人を知らなかったから…愛に騙された気がするんだ…
[知らないことは答えられない。知らなかったから見えてるところだけで突っ走ってしまった。そんな人生がずっと続いていた。けれど、本当に今から大切な愛を見つけたいのなら…いま自分に必要なのは、彼に差し出したい言葉はこういうことな気がする]