[ところで、そんなハリコは、気づいていない。
ルリコのコンピュータ内のメールアプリのごみ箱フォルダの中に、“屍揮者☆キラキラちゃん”宛てのメールが大量に捨てられていたことに。
復讐の代行を求めた先は――。
あの“放火事件”の捜査に当たった警察署。取り調べに当たった刑事。裁判を担当した検察官、そして弁護士。
そしてまだ名前を突き止めることの叶っていなかった、放火事件の真犯人――ハリコに罪を被せることになった証言者たちも含めて――に対しても。
どれも途中まで書きかけて、けれども結局送信ボタンを押せなかったメールだ。*]