「まぁ、なら私が付けてあげる! 私、よく転んでしまうから、レイルよ! 手を取って歩いてちょうだい! それでね、ずぅっといっしょにいるのよ! 美味しいお菓子、いっぱい食べましょうね。」 はい、アリシアお嬢様。 僕は今日から、レイルです。 いつでも、お嬢様の手を放しません。[微笑まし気に無邪気な少女の提案を笑う旦那様と奥様。初めての家族のような人達。いつまでも、ご一緒出来るようにと僕は勉強も使用人としてのマナーも、全て学んだ。どれも旦那様と奥様、そして、お嬢様の為に。]